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不二子というヒロイン

1はじめに・・・
  

  ルパン三世 アニメ・マンガ好きな人ならきっと何作かの作品を
 見て楽しんだ覚えがあるでしょう。何回となくリニューアルされ
 映画 スペシャル番組 にもなってルパン三世は私達を楽しませて
 くれます。ここではルパンファミリーの中で紅一点である峰不二子
 悪女にしてアニメ界 最大のセクシーキャラである彼女にスポット
 ライトをあて、お話における彼女 ヒロインの立位置を考えて
 みようと思います。

 と、いいますのも彼女ほど 話しによって性格が変貌している
 ヒロインはいないと思います。旧ルパンのみの不二子 声優の
 二階堂由希子さんが新作以降 不二子を演じている
 増山江威子さんより好きだと言う人がいるのは、決して
 声優さんの声における性格の変化ではないと私は考えています。
 

 

もくじ


  2 新旧の不二子
  3 キャラクター比較
  4 作中のヒロイン像
  5 パターン化されたストーリー
  6 まとめ

2 新旧の不二子

  新旧ルパン三世における不二子の変更キャラクターの性格を
 より明確に変更したと感じられる点として声優の違いがあります。
 旧作ルパンの不二子役は二階堂由希子さん 新作以降はほぼ毎回
 増山江威子さん(一回だけフルメンバー声優さんが入れ替わった時が
 あり)この2人の声優さんは非常に魅力的な女性の声を持ち
 演技力も甲乙つけがたいプロフェッショナルな方々です。
 が、根強い人気を持つ二階堂演じる旧作不二子を愛する人は
 いまだに不二子は二階堂さんという方が多いのも確かです。

 声優さんの変更はファンにとって重要な視点になるのは
 HP「へ理屈」内(声優さんという個性)の中で述べていますが
 旧作を愛する二階堂不二子ファン(二階堂由希子さんの演じた
 不二子を以降 二階堂不二子 増山江威子さんの演じた不二子を
 以降 増山不二子と明記)はなぜ増山不二子を良しとしないのか
 その中には 決して 声優さんという個性からくる不二子像では
 ない所に問題があると私は推察します。

 つまり峰不二子というヒロインの立場が 新旧では全く別人と
 言っていいほど変更されています。

  

3 キャラクター比較
  二階堂不二子の作中内の振る舞い 行為はルパンを
 出し抜き 翻弄し かつ愛しています。そのつかみ所のない
 悪女感 セクシーで憎めない愛らしさはルパンならずとも
 心ときめかせるかっこいい女性なのです。彼女は自分の美貌を
 武器にすることも多々ありますが、比較的 ずるがしこさや
 彼女の突飛な行動力や作戦によってルパンはだまされる事が
 多く 時に彼にしっぺ返しを食らうなどの可愛らしさをも
 持ち合わせています。

  一方 増山不二子は彼女の最大の武器はその容姿にあり
 美しくセクシーで愛らしく 強欲です。欲しい獲物を手に
 入れるために自らの手を出すよりもルパンにおねだりして
 とってきてもらう そんなお姫様につかえる騎士にルパンを
 従えてしまいます。彼女の美貌 そしてルパンの不二子
 あるいは美女に対する弱さは作中 なんの問題もなく
 話しの流れとして視聴者を納得させますが、旧作 又は
 原作における不二子の不敵でつかみ所のない 多才な面は
 かなり影を潜めてしまいます。

4 作中のヒロイン像
  


  新旧 及び数多くの劇場作品 又はスペシャル番組用に
 作られた不二子はその時々によって多面的に扱われます。
 セクシーで悪女 ルパンを裏切る事もあるが ルパンから
 憎まれることなく 又 不二子もルパンを信頼している
 そんな微妙な関係を持つルパンと不二子は話しを書く
 側にとっては面白い題材ですが、同時に不二子の悪女ぶり
 つかみ所のなさ感は彼女が どんな女性か、という明確な
 個性のなさ感にもつながってしまいます。

 悪女でセクシーでくせ者 才能豊かで行動力もあり
 強欲でプライドが高く したたか
 そんな彼女は話しによってはただの尻軽女としてしか
 語られないのです。
 
 それはヒロインがいかに活躍させにくいかに現れます
 主人公が女性であるのならまだしも あくまで
 サブキャラクター しかしサブヒーローともいうべき
 ヒロインは作中内 主人公より目立たせず お姫様的な
 性格(添え物的 美しさを持つキャラクター)でない限り
 スポットライトを浴びせるシーンを作らねばなりません。
 それがどれだけ難しいか 新ルパン三世はそれを痛感
 させられる話しが多数あります。
 
 

 5 パターン化されたストーリー

  
  二階堂不二子にかわって増山不二子は作中内
 パターン化された行動をとります。おなじみの
 「ルッパ〜ン」「不〜二子ちゃぁ〜ん」
 まるで「ポパイ」を彷彿とさせる台詞です。
 ・ヒロインが危険な目にあいヒーローがそれを助ける
 ・ヒロインが事件を起こし それをヒーローが打破する
 このパターンは広く また 古く 何回となく繰り返される
 非常に単純で皆に愛される話しの作り方です。
 一番 無理がなく 一番みんなが好きで 一番話しが作りやすい
 そしてヒロインの個性をなくしてしまう話しの作り方
 新作ルパンはそのパターンでシリーズ中一番 多くの話数を持ち
 愛されました。

  

6 まとめ 

  
  声優さんが変わったから だから新作不二子は好きじゃない
 随分 胆略した表面的な見方です。
 話しを作る側の問題 それを見逃し 声優さんの個性のみを
 語られるのは実に浅はかなことです。
 アニメファンはスタッフの変更 得に声優さんに目を向けることが
 多いです。又 絵の変化 演出の変化 見た目の変化に敏感に
 翻弄されます。そろそろアニメーションをお話として 作中内に
 語られている世界に目を向けてもいい頃ではないでしょうか?

 美少年 美少女 美男美女 美しい背景やアニメ美術 技術
 勿論それはアニメーションの最大の魅力です。でも
 本当に面白いアニメーションの見方はそういった部分的な
 所のみにあるわけではない そろそろ スタッフが誰だから
 声優さんが誰だから・・・そんな見方はやめにして
 話しの中に語られている作品の世界観を重要視した見方が
 出来るアニメファンが増えても良いのではないでしょうか。

  





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